Delirium Tremens



"Delirium Tremens" とは、「アルコール中毒による震え」を意味するそうな。
突然ですが、これはベルギーのビールの名前で、今飲んでおるわけなのですが、日本のビールに多いラガータイプではなく、上面発酵のエールタイプで濃い味わいとしっかりとした苦味がいいです。。
ぼくはお酒が好きで、一ヶ月のお酒代がエンゲル係数を超えようとしている程度のアル中なわけで、ぼくにぴったりなビールだなぁ、などと思ったわけです。
いや、まだ手が震えたりとかはないですが。
いや、あったかも。
ラベルは薄いブルーを背景に、ピンクの象、直立歩行するワニ、玉乗りしてる?龍が描かれており、楽しげです。
アルコール度数は9%と結構高いので、普通のビールのように調子に乗って飲んでいると、ピンクの象の幻を見るかもしれません。


ぼくは姫路という街に住んでおりまして、姫路城というお城は観光名所で休日ともなれば観光客が多く訪れるのですが、今日はありえないほどの人であふれかえっておりました。
何かあるのかな?と思いながらいつもの酒屋さんに行くと、おばさんが今日は姫路城で松浦あやさんのコンサートがあるからだと教えてくれました。
あややですか。
なるほど、イヤホンをしていたため気づきませんでしたが、店を出てみると風にのって歌が聞こえてきます。
ぼくはあまり詳しくはないのですが、このあややという子は能力のある子だなぁと思います。
とりたてて美人というほどではないと思うのですが、声に力がありますし、歌い方や表情、動きと、ここまで徹底してアイドルな人というのはなかなかいないのではないかと思います。
多くの引き篭もりの例に漏れず、ぼくは人ごみが苦手なのですが、遠くから風にのって聞こえる祭りの喧騒や、音楽というものが大好きで、そんなことを考えながら、ずいぶん暑さの和らいだ姫路の夜の街を歩いておりました。
土曜の夜を一人で。
うっうっ。


あと部屋の前にセミの亡骸が落ちていて、ああもうそんな時期か、とか思いながら部屋に入ろうとすると、オレはまだやれるんだ!とばかりに急に鳴きながら飛び回りだすのはぼくの心臓が止まりそうになるのでやめてほしいと思った。