夢は夜ひらく



夢というのは、そのときの感情や欲望、印象に残っている出来事、思い悩んでいることなどが、それまでの経験による記憶を組み合わせた形で表れると言われています。
あ、ちょっと知ったかでした。
言われているかどうかは知りません。
今勝手にこうだろうな、と想像しました。
言われてなくてもJAROに訴えたりしないで下さい。


夢の内容なんていうものは、極めて個人的で、荒唐無稽で、オチはもちろん、論理的つながりも話の筋もないようなものがほとんどです。
なので、他人の夢の話など聞いてもぜんぜんおもしろくなく、コンパの席などで、女の子が見た夢を適当におもしろおかしく夢判断して場を盛り上げる以外には聞きたくもないものです。


というわけで、昨日ぼくが見た夢の話です。
会社の人間が客先でミスをやらかしたらしく、ぼくはその客先の偉い人に謝りにいかねばならなくなっていました。
ぼくはその人に謝るのですが、その偉い人は最初からこちらを見下したような態度で、誠意が伝わらないなどと聞く耳を持たないばかりか、周りの人間もぼくを責め立てます。
一旦休憩に入り、ぼくは自分の置かれた立場について、様々なことを考えます。
そして休憩を終え、もう一度その偉い人に会いに行き、今度は完全にこちらを無視するのを見て、ぼくは決心し、会社をやめることを高らかに宣言し、罵詈雑言を浴びせ、最後にその偉い人に小便を浴びせかけたところで目が覚めました。


なんだこれ。
最悪な目覚めですよ。


ぼくはこれと言って童顔というわけでもないのですが、年齢よりも若く見られることが多く、三十路前にして、お酒を買おうとしてお酒は二十歳からであることを確認されたり、夜中仕事帰りに愛車チャーリィパーカー(ただのママチャリ)で走っていると、チャリパク少年に間違われて職質を受けたりします。
特にツライのは仕事に関してで、第一印象が若いと見られると、まずその能力や責任感について疑いを持たれます。
そんな経験からあんな夢を見たのでしょう。


ぼくは人一倍、他人の目が気になる方なのです。
キャーキャー言われたいのです。
これは前にも言いましたか。
だから、夢で小便を浴びせかけて、目が覚めたらオネショしていたなんてことは絶対に人には知られてはならないのです。


なんていうオチを目覚めた瞬間に考えたのですが、現実にはオネショはしておらず、オムツは無事でよかったのでした。
ってオムツはいてんのかよ!
というような展開も考えたのですが、現実にはオムツも履いてなかったのでした。
そんなことよりも、最近何かあるたびにネタになるとかならないとか考えてるぼくは、いよいよ人生終わってきたな、と思いました。


ほら、だから最初におもしろくないって言いましたのに。