そんな折、弟が自衛隊に入る、と言ったとき、ぼくは反対する気持ちと、反面、弟の気持ちが痛いほどよくわかりました。 将来の決まらない、見えない未来に対する不安というものは、何ものよりも辛いことです。 悩みもがいた末、彼の傷ついた精神力に残された…
火葬場からでた空は、黄色い夕焼けで、雲の切れ間から光が後光みたいに射していて、弟が煙とともに、よいところに上っていっているのを思わずにはいられませんでした。
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