どこまでも飛べるって



時代は過ぎていきますね。
作家の見沢知廉さんが亡くなられたそうです。
自殺と発表されています。


獄中で書かれ、新日本文学賞を受賞した「天皇ごっこ」で描かれる獄中の描写や彼の激動の半生はたいへんおもしろく、興味深いもので、鬱々とした90年代を反映するように登場した作家でした。
断定的な独特の文体で、彼自身見目も良く、その激動の半生も相まって、デヴィッドボゥイにも通ずるグラムロックを感じました。


00年台は、鬱々とした90年代から転じて雰囲気の明るくなった時代のように思います。
彼のような人には生き難い時代だったのでしょう。
人を殺したというトラウマを抱えていてはなおさらです。
人は自殺するものです。


ほんとうに、好きな作家さんが亡くなられていくのは悲しいですね。