相対性



モノの価値というのは極めて相対的なものです。


先ほどコンビニへ行ったのですが、会計が1169円でした。
千円札がなかったので、5千円札と170円を渡しました。
財布の中の小銭を無為に増やさないための支払いです。
コンビニのバイトは、
「5170円お預かりします」
と言いながら、5070円とレジに打ちこみました。
ああ、間違えたな、こいつ。
と思いながら見守るぼく。
3901円のお釣りを渡すバイト。
小銭多!
などと心の中で思いながら無言でお釣りを受け取るぼく。


夜が深くなり、寝不足度が高まってくると、何故か逆にテンションが上がってくることがあります。
不眠症になりたての頃は、夜寝られない分、昼に眠くなったりしたものでしたが、最近はそのテンションが続いた状態になっているのか、眠いという感覚を覚えることもなくなっています。
この時間まで仕事していると、以前よりほとんど感じなかった食欲というものも押し黙ったまま現れることもなく、むしろ食べ物に対して吐き気すら催します。
ヒキコモリの非モテらしくオナニーなどでもしようにも、もともと強くもなかった性欲というものも、もはや枯渇してしまったようにどこにも見当たりません。


そのような状態で、肺を振り絞って空気を振動させ、100円の間違いをバイトに気づかせるエネルギーと消費時間は、100円の価値を遥かに超えているに違いないのです。


しかし、もう一つ言えるのは、そのような状態で、このような妄文を書いている時点で、もう人生そのものがどうでもいい感じに違いないのです。