トリビアの桃



今日は家に帰ると「トリビアの泉」をやっていました。
明日使える役に立たない知識を紹介するあのTV番組です。


その中で、「桃太郎は、桃を食べて若返ったおじいさんとおばあさんから生まれた」というのをやっていました。


桃太郎はその後、村を暴れる鬼たちを退治し、村人たちから奪った金銀財宝を取り戻し、おじいさんとおばあさんと幸せに暮らしましたとさ、
というようなお話だったように思います。
ここで、気になることがあるのです。


まず第一に、何故村人たちが金銀財宝なんぞを持っていたのか。
普通の村人が金銀財宝など持っていようはずがありません。


また、桃太郎が鬼から取り戻した金銀財宝を村人に返した、という描写が見られません。


昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでおりました。
実質的にその辺りの村を治めていたおじいさんは、その情の溢れる任侠ぶりに、村の者たちにも受け入れられ慕われていました。
しかし、そこに現れたのが、鬼島という金の亡者のような男でした。
鬼島は、村の特産である、麻薬の生産、密売により金と人を集め、力による恐怖で村人たちを支配していきました。
心の中ではおじいさんを慕う者も多くありましたが、皆鬼島の力を恐れて口をつぐんでしまいました。


それを見ていた桃太郎は、鬼島倒しを決意します。
成長した桃太郎は、「吉備団子」と呼ばれる、小石を指の力で弾き、凄い勢いで飛ばして相手を攻撃する、という技を身に付けていました。
その「吉備団子」により、犬養、猿渡、雉鳥、の三人を倒して敬服させて仲間にしていました。


三人の協力で、うまく鬼島のアジトに忍び込んだ桃太郎は、ついに鬼島を暗殺することに成功しました。
頭を失った鬼島の郎党にはもはや力はなく、桃太郎は村の実権を掌握したのでした。


というような、ギャングスターストーリーピカレスクロマンを想像せざるを得ないのです。