L'LUTIMO BACIO 2007.12.13 at 原宿クエストホール



12/11にも書きましたが、行ってまいりました。


ホールの外に、バーカウンターとちょっとしたソファとテーブルが用意されており、演奏の前、合間に飲食できるようになっています。
なんという大人な雰囲気。
明らかに客層も大人な感じです。


しかし、出演者の名前を見ると、
山中千尋
フライド・プライド
松永貴志
opening act:青木カレン
いかにも若者受けしそうな名前が連なっております。


果たして、中身もその通りでした。
もっと若者が来るようにした方がよかったのでは・・・


オープニング、クラブジャズ界の新星、青木カレンさんは、心地よい良いジャズを、雰囲気のある歌声で聞かせてくれました。
オシャレ、という言葉が似合う音楽ですね。


若きジャズピアニスト、松永貴志くんも、どんどんうまくなっています。
この日はノリのよい、テクニカルな曲を演奏してくれました。
ゲストのトランペットの若い人も、ビートを感じさせてくれる演奏でした。
変拍子の曲は、非常にエキサイティングで、バンドの息もあっておりました。


そう、そしてこの日のV.E.も美しいものでした。
バック全体を使った大きなスクリーンに、灯された光が共通したイメージの写真が次々に映し出されていきます。
それが、中央で鏡のようになってシンメトリーを形成し、幻想的な美しさを出していました。


そして、Fride Pride。
二日前にファンになりたてだったわけですが、二人編成という本来の形も素晴らしかったです。
やはりこの人のギターは凄まじい。


おそらく少人数編成でこそ映えるタイプのギタリストです。
あとハットを被ってうつむき加減で演奏する姿が異様にサマになっております。
この雰囲気だけで絵になります。


ここにshihoさんのニューヨーク風なノリと歌唱力が合わさって、二人のアクの強さが微妙なバランスを保って完成度の高い音楽になっています。
楽しい二人です。


最期に山中千尋さん。


すごいテクニックを持ったピアニストです。
激しい曲を好んで弾かれてますが、小さい体全体を使ってパワーのある演奏をされます。


その女性ならではの激しさの出し方をする演奏と、圧倒的なパワーのベース、ドラムの相性がとても良いです。
このデカイ白人男性ベーシストと、濃そうな黒人男性ドラマーとのバンドはよいですね。


もう好き放題のような激しいアドリブで、アドレナリン大放出です。
お決まりの「八木節」の新しいアレンジもまた、激しく、小さい体の何処にそんなエネルギーを、という演奏でした。