因果



カメムシという虫が居りまして、身の危険を感じると臭い匂いを出して身を守ろうとする妙な虫です。
ぼくの知っているカメムシというのは、全長5mmぐらいのものだったのですが、今年仕事場の辺りでよく見たカメムシは、全長2〜3㎝程もあり、脚も1〜2㎝の巨大カメムシでした。
余りによく見るのでその話をしていると、カメムシが大量発生した年の冬は大雪が降る、という言い伝えを聞きました。
カメムシと雪にどういう因果関係があるのか、大変興味深く、面白く思いました。


今朝起きてみると、果たして外は薄っすらと白いものに覆われていたのですが、その時点では雪はパラパラと降っている程度だったのです。
この程度であれば余裕であるな。
などと思い、平常どおり、愛車ママチャリーに飛び乗り会社へ向かったのでした。


道程を半分程過ぎた辺りでした。
何だか様子が変わってきたな?
と思うと、あっという間に有り得ないぐらいの吹雪となり、視界はゼロ、前を行く人の足跡がみるみる消えてゆきました。
うぅっ、何これは、ゴーグルが要るよ、ゴーグルが!
ゴーグルが要るて、何でやねん!
スキー場かよ!
って風景まんまスキー場やん!
そのような脳内やり取りをしながら、会社に着いた時には雪だるまとなったぼくがいたのでした。


仕事部屋の窓から外を見ると、雪が右上に向かって降っておりました。
ん?右上?雪が登っておりました?
何これ、雪が登ってるよ?
今日の登雪量は3mでした。
ってか?
まるで綿菓子の機械の中みたいですがな。


こっ、これは!
カメムシの、カメムシの呪いじゃぁぁ!


昔の人の言い伝えってすげえ。