Jethro Tull / Thick as a Brick, A New Day Yesterday 1969-1994

Thick As a Brick

Thick As a Brick



ぼくが中学生のときに初めてジャケ買いをしたCDが、このジェスロ・タルの「Thick as a Brick(邦題:ジェラルドの汚れなき世界)」でした。


当時8歳のジェラルドという少年が書いた叙事詩に曲を付けたというコンセプトと、その詩が、英国文学推進協会のコンテストで最優秀賞を受賞した、という新聞記事を模したジャケットに、ワクワクしながら買ったのを覚えています。
全一曲というアルバム構成も、当時プログレなどという言葉もまったく知らず、度肝を抜かれました。
聴いてみると、フルートをフィーチャーした不思議な感じで、なんとも味のある曲でした。
聴けば聴くほど曲の完成度の高さを感じ、ことあるごとに聴いていたものでした。


高校に入って、何かの機会にジェスロ・タルのライブ映像を見る機会がありました。
曲のほとんどを作曲している、バンドの中心人物であるイアン・アンダーソンという人は、ボーカル&フルートという革命的なスタイルでステージに立っていました。
そしてフルートを吹きながらステージを暴れまわる姿は衝撃的でした。


今日このDVDを見て当時を思い出し、たいへん懐かしく思いました。
やはり初期の頃の音は、クリームやレッドツェッペリン、オールマンブラザーズバンド、初期スティーリーダンといった70年代ロックの匂いがします。
ここから「Thick as a Brick」というとんでもない完成度の大作が生み出された、というのは興味深いところです。
最近はあまり聞きかえすこともなかった70年代のロックですが、やはりおもしろいですね。