へんないきもの / 早川いくを

へんないきもの

へんないきもの



クマムシという生き物がいます。


4対の肢を持ち、昆虫のようなキチン質の外皮に覆われた生き物ですが、昆虫ではなく緩歩動物門 Tardigrada という分類に属するそうです。
クマムシの種類は、現在までに700以上が発見されており、その多くは、成体でも体長が0.2-1.0mmほどだそうです。


このクマムシは、乾燥、低温、高浸透圧、酸素不足などのストレスを受けると、平常体重の85%を占める水分を、3%まで減らし、TUN(酒樽)状態という樽型の形状に変形し、無代謝状態に陥るという特徴があるそうです。


この無代謝の状態では、
・ほぼ絶対零度の-272 ℃から151℃まで耐え抜くことができる。
・人間の致死量の約1000倍の放射線量、57 万レントゲンに耐える。
・真空状態でも生き残る。
・6000気圧中でも90%が生き残る。


などなど、タフにも程があるというような生命体だそうです。
信憑性についてはぼくには判断するこてゃできませんが、もし本当ならば、その仕組みの謎を解き明かすことによって、人は宇宙にも近づけるんじゃないか、などと夢は膨らみます。


この「へんないきもの」という本では、クマムシのような不思議な生き物の数々が紹介されています。
続編である「またまた へんないきもの」も発売中なので、また読もうと思います。
地球はまだまだ広く、謎が多いみたいです。


今から大学入って研究しようかな。