蜃気楼はらいそ



月曜日は横浜へと行ってみました。
電車の中で、「人体の不思議展、横浜で開催中」という広告を見て、実に短絡的に行ってみようということになったのでした。


港町だからでしょうか。
横浜という街は神戸にずいぶん似た雰囲気があります。
港ということで文化が行き交うためか、異国風の建物が多数建っており、独特の雰囲気が溢れています。
ぼくの好きな街にランクインいたしました。


かの中華街ですが、神戸の中華街を大きくした感じでしょうか。
春休みだからか、平日だというのに結構な賑わいようで、本当に平日でよかった、と思いました。


「肉まん」のおいしさはさすがというもので、「肉」がジューシーでおいしいのはもちろん、「まん」の方もふかふかで、違いを見せ付けるものでした。
気になったのが「桃まん」というもので、其処此処のお店で売っておりました。
見た目はというと、僅かにピンク色で色づけられ、形状も微妙に桃みたいに作られた代物です。
しかしまさか桃が入っているわけでもあるまいし、一体何が入っているのだろう、と食べてみると、仄かに桃の味のする「あん」が入っていたのでした。
味の方はといえば、外側の「まん」のモチモチ感と、甘い「あん」に仄かに香る桃がマッチングしておいしかったのです。
お菓子としては非常にレベルの高いものだと思います。
お菓子にしてはぼくにはちょっと一個が大きすぎましたけれども。


しかし、前日の嵐のような強風と打って変わって、大変穏やかでよい天候で、平日ということもあり人ごみに苦しむこともなく、素晴らしい休日となりました。
横浜駅への帰りには、船を利用しました。
船上から横浜の街を眺めると、黄色い夕焼けをバックに、高層ビルが立ち並び、巨大な歯車のような観覧車のシルエットが位置を変えながら浮かび上がっている様は、あまりにも幻想的で現実離れしており、その美しさに茫然と見入ってしまいました。


また行きたい街です。