バター焼きにしましたが、貝ご飯や天ぷらにしてもおいしそう



マテ貝という貝がおります。
棒状の貝なのですが、砂の中に垂直に潜っており、ジョーレンという鍬のような道具で浜を掘り、その穴を見つけて塩をパラパラと入れると、ニョロっと出てくるので、すかさずバシっと採るのだそうです。


気になる!
なんだそれは!
まるでUMA(謎の「未確認動物」)ではありませんか!


最早、ぼくの中では、物凄い勢いで飛び出してきて、おでこに突き刺さる勢いなので、真剣白刃取りよろしくバシッと掴むのか、などという妄想が渦をまいておりました。


というわけで、潮干狩りに行ってきましたのです。
実に25年ぶりです。


マテ貝は潮が完全に引いてしまったところでしか採れないので、午前中はアサリとハマグリを採りに採りました。
ハマグリが採れるというのは、なかなか珍しいのではないでしょうか。
ハマグリの素焼きは非常においしくいただきました。
素晴らしい。


午後、UMAマテ貝を採ろうと勢い込んで浜に向かい、飛び出してきたマテ貝がおでこに刺さって命を落とす危険性を脳裏に浮かべ、細心の注意を払いながら、これはという穴に塩を投入していきました。
果たして、マテ貝はおでこに刺さるほどのアグレッシブさで飛び出しては来ず、恥ずかしげに頭数センチをニョロっと出したのでした。


来た!とばかりに、すかさずバシっと掴みましたが、マテ貝も危険を察知して穴に逃げようと必死です。
しばらく綱引きの激闘が続き、遂には彼も力尽き、ぼくの手に落ちたのでした。


ははは、おもしろい。
おでこに突き刺さるマテ貝対策の、1ヶ月の山篭りでの真剣白刃取り修行は無駄になりましたが、これはハマります。
採るわ採るわ、バケツいっぱいのUMA。
非常に楽しい潮干狩りとなりました。


ちなみにUMAくんは、中身の形状が男子の大事な部分に酷似しており、調理時に熱から逃れようと、のたうつ様が非常にアレですので、精神の繊細な方などはお気をつけください。