自分でもびっくりした



齢30にして運転免許の取得を試みているほどの遅れてきた男として有名なぼくですが、昨日修了検定試験(仮免許試験)を受けてきました。


この試験は路上に出る前の、教習所内だけでの試験で、あまり落ちる人もいないような試験であり、ぼくとしても落ちる心配のあるような箇所も見当たらず、余裕を持って試験に臨んだのでした。


・・・。
落ちました。
しかも最期まで行くことなく。


坂道での発進にて、サイドブレーキを強く引きすぎたらしく、自力で戻せなくなってしまったのでした。
なんじゃそれ。
聞いたことない。


この試験というのは、一人で受けるわけではなく、他の受験者たちも同乗して行われるものであり、非常に恥ずかしい思いをすると共に、このような試験に落ちたということの敗北感、挫折感、社会人としてのドロップアウト感たるや、かつてないほどの強烈な「死んだらええのに」感を味わったのでした。
試験後に、受験した全員が集まる中、一人名前を呼ばれて連れて行かれる様は、まるで刑に処される順が回って来た死刑囚のようだったと言います。


しかし、この社会的ドロップアウトの感覚というのも、ずいぶん久々に味わったような気がします。
お前は車に乗ったらヤバイ、というお告げなのかもしれません。
もしくは、ぬるま湯につかったような堕落した生活に活を入れよ、というきっかけなのかもしれません。


そうです。
日々の生活で忘れかけておりましたが、ダメ人間であるというアイデンティティを自覚すると共に、マイノリティとしての生き方を全力で発現せねばならぬのです。


何にしても、死んだらええのに。